良い夫だと言われてはいたけれど

良い夫だと言われてはいたけれど

離婚したいと考えるとき、考えられる理由は、飲酒やギャンブルや浮気や暴力やハラスメントなどでしょう。
夫は、世間から見れば、とても良い夫だったと思います。妻である私に、家計は一任し、その中から渡す決まった額の小遣いで、満足していました。酒も飲まず、タバコも吸わず、賭け事もせず、浮気もせず、仕事が終われば、まっすぐに帰宅して、家事も育児も手伝い、休みの日には、家族で出かけることを楽しみにしていました。

 

私のことを、愛してくれて、大事にしてくれて、敬意も払ってくれました。出産後、仕事を再開することも、応援してくれました。
そんな夫に対して、私は、どんどんと気持ちが遠のいていったのです。

 

なぜなのか、何度も何度も考えました。どこが嫌いということは、ないのです。愛していないとしか、言いようがありません。彼との将来が、見えなくなりました。10年後、20年後を想像すると、自分の横に、彼はいないのです。

 

離婚について、親兄弟をはじめ、友人知人の誰に相談しても、反対されました。夫として、非の打ちどころがないと言う人もいました。そうなのでしょうけれど、私は、同じ家にいるのが、苦痛になってきました。

 

夫には、ストレートには言えず、部屋を別にするという提案をして、了承してもらいました。彼は、部屋が別でも、炊事や洗濯をしてくれなくても、一緒の家で暮らしたいと言いました。そんな彼の希望にも、私は応えられなくなりました。同じ家にいると思うだけで、きつくなって、別居することになりました。

 

彼は、一時的なガス抜きだと思っていましたが、私の気持ちは、もう、離婚に向かっていました。話し合いは、何回も決裂しました。彼の「なぜ?」という疑問に、どうしてもうまく答えられません。「もう嫌なの」「無理なの」としか、言えないのです。
こんな理由で、結婚わずか4年で離婚しました。
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